博士課程で就職活動に励んでいた頃、第1志望の企業Aの研究所から不採用通知が来て、不採用理由を問合わせたところ、以下のような具体的なフィードバック・コメントをいただきました。

その内容を参考に面接の受け答えを改善した結果、第2志望の企業Bから内定を得ることができました。不採用理由を丁寧に開示してくださった企業には、今でも心から感謝しています(ちなみに、コメントにあるように企業Aの最終面接は本当に準備不足で、面接前日は別のことに追われていました)。

第1志望の企業から不採用通知を受け取ると、問い合わせる気力が湧かないかもしれませんが、不採用理由を伺ってみると、良い結果につながることがあるという実例として、共有します。

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少々辛口のコメントもありますが、当たり障りのないコメントをお伝えしても意味がありませんので、ストレートにお伝えします。どうぞ気を悪くせず、是非これからの就職活動に少しでもお役にたてていただければと考えています。

弊社に関心をお寄せいただきありがとうございました。これをばねに今後のご活躍をお祈りいたします。

(面談員からのフィードバック・コメント)

①面接の場で表明した考え方や受け答えの背景にあるロジックがやや幼い印象。単なる準備不足か、うまく表現できなかっただけなのかも知れないが、今回の面接を通して表面的な受け答えに終始していた印象が強い。そのため専門性に対しては、領域的にはマッチしていると考えられるが、ご自身ならでは/だからこその部分で今一つ 響かなかった。

②漠然と研究をやりたいという主張であり、志望理由の説明に関しても表面的な印象を受けた。具体的にどうなりたいというより、いわゆる”研究者”という語感なりステータスにあこがれているようにも感じられた。

③すでにテーマ設定された題材に対しては、こつこつと真面目に取り組み、それなりの結果は出せそうに思えたものの、自ら課題を発見し、新しいテーマとして取り組むといったような積極性や独創性が弱いのではないかと感じた。

 

そう。

 

研究職は、独自性が大事。

 

いかにして大学で、

他にはない「自分の研究」を進められるか。

 

(博士課程ならば)

他にはない、新しいテーマを自分で発掘して、

価値を作り出せるのか。

 

大学でも、企業(就職先)でも、やることは同じですから。

 

企業に貢献するテーマを自分で探して、

計画を立てて、研究して、

ちゃんと結果を出す。

 

これは、大学で研究していても、

「研究室への貢献」が必要なので、

同じなんですよね。

 

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新しいテーマを設定できる先見性。

それを「形」に持っていける研究者としての技量。

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これが、大学でも、企業でも、

問われている。

 

それが、研究者。

 

および、研究職というものなのですわ。

 

 

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