予期せず,前のポストが大きな反響を呼んでしまい,驚いております.やはり入試に関わることは社会的なニーズが高いのですね.ただ,入試に関しては,お伝えしたいことはたくさんありますが,機密に属することですので,具体的なことはほとんど何も申し上げられません.お許しください🙇♂️…
— 梶原 健司 (a.k.a. 一休) (@ikkyu_kp) May 26, 2026
予期せず,前のポストが大きな反響を呼んでしまい,驚いております.やはり入試に関わることは社会的なニーズが高いのですね.ただ,入試に関しては,お伝えしたいことはたくさんありますが,機密に属することですので,具体的なことはほとんど何も申し上げられません.お許しください🙇♂️ ただこれだけは申し上げておきます.数学研究者の多く(私が知る人は全員)は,入試を極めて重大に考えていて,作題,採点とも非常に長い時間をかけ,頭が下がるくらい熱心に取り組んでいます.こうして生まれる質の高い問題と,そして表には出ませんが,質の高い採点は日本の国力の源泉とすら思います. 少なくとも九大の場合,受験生の皆さんが問題と格闘し,これまで培った知力と体力を出し切って書いた答案は,たとえ数式の羅列で字も汚く極めて読みにくいものであっても,筋を(時として苦労して)追い,受験生が何をどう考えたかまで推測した上で,問題の数学的な文脈の中でどの程度まで到達したかを計って採点をしています.有理化の有無とかa+biかib+aか,その類のことは(数学的内容が変わってしまったり内容を読み取れないような極端な場合を除き)ほとんど関係なく,数学的な内容を厳格に評価しています.受験生の皆さんは安心して数学的な部分に集中し,もし可能なら,採点者を説得するつもりで,日本語も駆使して丁寧にわかりやすく書くことを心がけていただければ,きっと考えたことは伝わると思います.
入試の採点、ものすごく丁寧に見るので、a+biをbi+aと書いてあったら×になるなんてことは、ありえないと思うけど https://t.co/Y2zZY7jg5V
— Haruhiko Okumura (@h_okumura) May 25, 2026
つまりは、数学的な内容が大事で、
答案の見た目や表現の流儀は、ほとんど関係ないってことだね。
数学的な内容とは・・・?
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具体的には、
- 問題の条件を正しく読み取り、何を示すべきかを正確に把握できているか
- 解法の方針(どのアプローチを選んだか、なぜそれを選んだか)が筋として通っているか
- 場合分けが必要な問題で、もれなく・ダブりなく分類できているか
- 不等式評価や極限の議論で、論理の飛躍がなく各段階が正当化されているか
- 既知の定理・公式を使う際、その適用条件を満たしているかを確認しているか(あるいは確認すべき箇所を意識しているか)
- 証明問題で、仮定から結論に至る論証の構造が正しいか(必要条件と十分条件の取り違えがないかなど)
- 計算ミスがあっても、その後の議論の枠組み・考え方自体は正しい筋道をたどっているか
- 答えに至るまでにどの程度の「数学的な深さ」(例えば一般化や別解の可能性に気づいているかなど)を示せているか
まあ要は、
問題の本質をどれだけ理解し、どこまで論理的に到達できたかという中身
が大事ってこと。
そう。
普通に、基礎基本を理解して、
問題文を数学的に分解して、論理的に解けるように訓練せよ
ってことだな。
当たり前の話。
でも、この当たり前の話を、
大学受験では正しく評価しようとしているのさ。
ええ。
