高校生の研究一例。

 

そう。

 

やってみたら、できた!

は高校生でもできるんだぜ。

 

酷い話だが、

やってみたら、なんか成功した!見つけた!

は誰でもできる。

 

逆に、相応の知見がないとできないのは、

実験して検証する前の、

「アニサキスを死滅させるようなハーブが存在するかもしれない」

という予想なのだよ。

 

実験もしていなくて、

誰も確かめてないことだけれども、

この知識を組み合わせると、

理屈の上では、こうなるんじゃね?

 

というのが、大学で学ぶ力。

 

これを一般に、仮説を立てるという。

 

仮説を立てて、実験して、検証する。

 

この最初の仮説を立てる作業に、

たくさんの知識が必要なんだな。

 

この高校生も大人の支援のもとに研究しているはずだが、

ご存知の通り、

研究にはがかかるのだ。

 

装置を借りなきゃいけないし、

薬品だってそこそこ値段がするし、

自分でできない実験なら、外注しないといけない。

 

じゃあ、そんな金を払ってでも、やる価値のある実験なのか?

 

それを実験せずに、

論理的に、人に説明できないといけない。

 

じゃないと、実験のカネが用意されない。

 

金がなければ、実験できない。

 

検証できない。

 

もし、アナタが企業に所属している研究者なら、

アナタの労働時間も「時給(カネ)」が発生しているのだから、

自由には使えない。

 

だからまず、

理論的に、なぜその仮説が正しいのか。

 

検証する価値のあるものなのか。

 

これを示さないといけないわけだ。

 

そのための、大学。

 

研究室で、研究のイロハを学ぶ。

 

そういうことなんだぜ。

 

 

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