(自作の電気回路)
電気力線の立ち位置は特殊。たぶん、ゴミ。
電気力線。
私はダイキライです。
あなたも、嫌いになってください。
だってね、
電気力線のせいで、体系的な電磁気学がゴチャゴチャになってるからです。
たぶんね、あなたが電磁気ができない1番の理由って「電気力線」じゃありません?
電気力線で、つまづいてる。
電気力線で、他の用語が意味わからんくなってる。
だってさ、
電気力線なんて、↓の私の授業を聞いてやっと理解できる高度な代物だからだわ
この記事の説明が、大前提。
各物理用語のつながりと単位が頭に入っている人が、問題を簡単に解くために使うのが電気力線なのよ
ね?
知ってました?
電気力線は、高度な代物。
他の電磁気用語とは、まったく別の考え方で生まれたオ・マ・ケが電気力線なんです。
オマケ。
知らなくても、問題は解けます。
電気力線そのものの使い方を問う問題以外なら、知らなくて大丈夫。
なのに、高校物理では真っ先に習うんです。
パッと見分かりやすいから。
説明しやすいから。
そんな理由で教えられたら、たまったもんじゃないんですけど。
電気力線は、目に見えない電気の力を「本数で数えたい!」という欲から生まれた
ああ、欲深い。
だから、電磁気学がこうも複雑になったのに。
ああ、電束と電気力線は違います。
(ここからフクザツ)
目に見えない電気の力は電束(電荷量)Qでも表したんですが、
電荷量Qをもつ=電束Qが出せる、つまり、電束(→)をQだけ出す能力がある物体という意味。
で、
電束は「量」なのです。
本数じゃない。
電束は矢印の本数ではなく「量」で、空間中の電気的な力を測っている。
そこでね、どっかの誰かが
電気の力を矢印の本数で表したい!
と言い出したんですよ。
もうね
善意だったとは思うんですが。
これで、フクザツになったのさ。
その人は、
電束(電荷量)Qを「その空間の誘電率ε」で割った値を
電気力線の本数[本]
としたのです。
電気力線の本数[本] = 電束(電荷量)Q[C] / その空間の誘電率ε[F/m]
ですね。
こう定義した。
こう定義したことで、空間中の電気的な力を矢印の本数で表せるようになったんですが、、
じゃあ、電気力線って結局なんなの!?
って話ですよね。
電束と同じようで、少し違う。
わけわからん用語(定義)が、生まれてしまったわけです。
じゃあ、電気力線とは?
説明しよう!
元から電荷量=電束(電荷を持った物体からは、目に見えない線が出ているという考え方)という考え方はあったが、本数ではなく数値の大小でしか見れなかったのだ!
だから、本数で数えたい!という声が多数に!電気力線が生まれたのだ
もう少し詳しくいうと、
電気力線とは
「電荷量Q=電束(→)をQだけ出す能力がある」って説明がわかりづらいから、Qをεで割って「電気力線がQ/ε本出ている」と説明したもの。
ですね。
電荷量Qをもつ=電束(→)をQだけ出す能力がある
電荷量Qをもつ=電気力線がQ/ε本出ている
うーん。
わかりやすくなってしまった。
この説明のしやすさだけのための定義。
それが、
電気力線の本数[本] = 電束(電荷量)Q[C] / その空間の誘電率ε[F/m]
なんですわ。
磁気力線は存在しないぜ!
そんでね、わかりづらいことに「磁気力線」はありません。
磁気は磁束の「量」で測ってください。
本数で測るシステムはありません。
ははっ
紛らわしいなあ。
それでは!