みんな、教授の研究のため。

 

または、

上司となる先輩の研究のため。

 

必要なデータを取るために、

夜遅くまで残って、実験をしている。

 

これが、一般的な理系研究室。

 

まあ、一般的というと語弊があるが、

多くの研究室では、

会社みたいに勤務時間が決まっている。

 

そう。

 

研究室は一つの会社みたいなもので、

上司がいて、自分は新入社員で。

 

上司の雑用を受け持ちながら、

スキルを磨いていくのさ。

 

大学の研究室って、そういうとこ。

 

研究室がとっている補助金があって、

その申請要件を満たすテーマが学生に与えられて、

学生はそれを「自分で選んだ」と思って手を動かす。

 

でも、その発端を辿ると、

補助金目的だったり。

 

または、キレイな研究室なら、

研究室全体として達成したい成果があって、

その末端を任されたり。

 

そう。

 

研究室はみんなで動いている。

 

学生はその末端社員で、

雑用や、まあしくじってもいいか、みたいなテーマを渡される。

 

結果に期待されないし、

大きな計画には関わらせてもらえないけれど、

その末端にはなれる。

 

研究の方針には口を出せないが、

実験の手伝いはできる。

 

言われたままに実験して、

データを取るまでは、

やらせてもらえる。

 

それが学部の4年生。

 

大学4年になって、

はじめて研究室に配属された時。

 

卒業研究の時。

 

学生への期待感って、

そんなもんなんだ。

 

んで、

大学院に合格して、

多くの学生は同じ研究室に入って。

 

すると、

一部の優秀な学生は、

ちょっと期待され始めたりして。

 

大きな計画に関わったり、

大事なプロジェクトを任されたり。

 

そして、

博士課程に進学すると、

プロジェクトをまるっと任される。

 

または、

自分で新しく立ち上げて。

 

部下の院生や学部生を使って、

プロジェクトを進める。

 

要は、会社でいう「部長」になるわけだ。

 

んで、

その部長として成果を上げ続けると、

博士になった後に助教授のお誘いがきたり。

 

准教授になったりして。

 

これも会社でいう「役員」みたいな。

 

教授からのご指名があるんだな。

 

これが昇進。

 

いわば出世。

 

大学の研究者の世界は、

そうやって回っている。

 

 

#大学の研究者とは

#教授になる方法