(https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400239120.pdf)

 

 

どうも、白滝です。

 

電子が動くと、磁場ができる。

 

これは、電磁誘導の逆(電流の磁気作用)ですね。

 

そして、この磁場の計算は

大学レベルの積分計算が必要なため、

 

高校では、たった3通りの答えを教えられますね。

直線電流
$$H = \frac{I}{2\pi r}$$
円形電流
$$H = \frac{I}{2r}$$
ソレノイド
$$H = nI$$
  • $I$:電流 $[A]$

  • $r$:距離または半径 $[m]$

  • $n$:単位長さあたりの巻き数 $[回/m]$$n = N/L$

 

そう。

 

高校物理って、

電流から磁場を計算するときは、

たった3通りの「答え」しかない。

 

いいですか?

 

ここまで付いてこられてますか?

 

まだ、教科書レベルの知識しか、話してませんわな。

んで、(1)はソレノイドの中心での磁束密度を求める問題なので、

$B=μH$を使えばいいのですな。

 

$H$は?というと、

ソレノイドの長さ $L$ が、その半径 $r$ に比べて十分に大きい($L \gg r$)と問題文にあるため、

(=ソレノイドの両端の影響を無視できる)

これは教科書通りの「無限に続くソレノイド」とみなせて、

$H = nI$

が使えますね。

 

また、$n$は単位長さあたりの巻き数ですから、

$n=N/l$と表せる。

 

すると・・・

答えはもう、計算できますわな。

 

ええ。

 

必要な知識は、

ソレノイドの式($H = nI$)が使える条件だけ。

 

 

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【ソレノイドの重要知識】

ソレノイドの式($H = nI$)が使える条件:
①ソレノイドの長さ $L$ が、その半径 $r$ に比べて十分に大きい($L \gg r$
または、「ソレノイドの両端の影響を無視できる」と書いてある
または、「「無限に続くソレノイド」とみなせる
(全部同じ意味)

②ソレノイドの内部であること(内部の磁場はどこでも同じ「$H = nI$」)
外部の磁場はゼロ

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そう、ただの知識。

 

知識を聞いているのですわ。

 

(2)も同じです。知識はちゃんと整理できているか?と聞かれている。

 

十分長いソレノイドを半分にした、その端の話。

 

端っこなので、

ソレノイドの式($H = nI$)

が使えないのがミソですね。

 

使いたい式が使えない。

 

というか、

その端っこの磁場を導出せよ、という問題ですし。w

 

ねえ。

 

式がそのままでは、使えない。

 

ではどうしようか。

 

(1)より、

無限に長いソレノイドの磁場は、$H = nI$。

 

でも、(2)は端っこの話。

 

図2-3を見ると、

①磁力線は通っているから、端っこの磁場はゼロではない。

②けれども、磁力線は乱れている(=磁力線の密度が小さくなっている)から、磁場は「無限に長いソレノイド($H = nI$)」よりも小さい。

 

じゃあ、答えは「無限に長いソレノイド($H = nI$)」の半分なのでは?

「無限に長いソレノイド($H = nI$)」を

ちょうど半分にしてますし。w

 

半分っぽくね?

 

答えって、$B_1=1/2 B_0$じゃね?

 

だって、高校物理の範囲では

計算できない状況だもの。

 

んで、ゼロでも「無限に長いソレノイド($H = nI$)」も使えないとしたら、

その中間では?

 

ねえ。

 

そうなんでしょう。

 

そう考えてみると、左右のソレノイドの磁場の和が「$H = nI$」なのでは?

「端」+「端」が、「$H = nI$」となる。

 

だって、右ねじの法則より、

左のソレノイドも、右のソレノイドも、

磁場の向きは同じで、右向きですから。

 

この原点$O$を境にして、

左右のソレノイドの「端」の磁場の和が、

$H = nI$となっている。

 

だから、

片方のソレノイドの「端」の磁場は、

やっぱりその半分なのでは?

 

というのが、答えです。

 

 

ソレノイドの磁場を

「左右のソレノイドの磁場の和」から考える問題だったのですな。

 

 

(Gemini3の回答)

 

(2) 半分のソレノイドによる磁束密度 $B_1$

この問題は**「重ね合わせの理(スーパーポジション)」「対称性」**を利用すると簡単に解くことができます。

  1. 元のソレノイドを分割して考える

    元の長いソレノイド(長さ $\ell$)は、原点Oを境にして「左半分 ($x<0$)」と「右半分 ($x>0$)」の2つのコイルを直列につなげたものとみなせます。

  2. 対称性

    原点Oはソレノイド全体のちょうど中心にあるため、

    「左半分が原点Oにつくる磁場 $\vec{B}_{\text{left}}$」と

    「右半分が原点Oにつくる磁場 $\vec{B}_{\text{right}}$」は、

    対称性により大きさも向きも等しくなります。

  3. 重ね合わせ

    元のソレノイド全体の磁場 $\vec{B}_0$ は、これら2つの和です。

    $$|\vec{B}_0| = |\vec{B}_{\text{left}}| + |\vec{B}_{\text{right}}|$$

    対称性より $|\vec{B}_{\text{left}}| = |\vec{B}_{\text{right}}|$ なので、今回求めたい右半分による磁束密度 $B_1 (= |\vec{B}_{\text{right}}|)$ を用いると:

    $$B_0 = B_1 + B_1 = 2B_1$$
  4. 結論

    よって、半分にしたソレノイドの端(原点O)における磁束密度は、元の中心の磁束密度の半分になります。

    $$B_1 = \frac{1}{2} B_0$$