【物理のエッセンス(力学)42問】
糸で結ばれた$P,Q$が等速$v$で動いている。$P$の質量は $m$で傾角$θ$の滑らかな斜面上にある。$Q$の質量$M$はいくらか。
⓪問題文をちゃんと読む。
:与えられた条件、 : 求めるもの。
【物理のエッセンス(力学)42問】
糸で結ばれた$P,Q$が等速$v$で動いている。$P$の質量は $m$で傾角$θ$の滑らかな斜面上にある。$Q$の質量$M$はいくらか。
①注目する物体を1つに決める。
最初は$P$に注目することにする。
②その物体に働く力を図示する。
質量$m$をもつ→重力$mg$がかかる。
糸と接する→糸の方向に、張力$T$で引っ張られる。
また、
物体同士が接触している。
→必ず、摩擦力と垂直抗力が発生している!
【これが例外なだけ】
床が「なめらか」→摩擦力は0。
壁が「なめらか」→摩擦力は0。
物体の表面は「なめらか」
→摩擦力は0。
物体は斜面と接しているから、
垂直抗力$N$を書き込む。
(斜面はなめらかだから、摩擦はなし)
③$x$軸と$y$軸を設定する。(または$x$軸だけ)
④力を分解する。
重力$mg$を斜面方向と斜面垂直方向に分解した。
(ここは数学のベクトルや三角関数の話なので、、できなくてもしゃーない。ただの数学の勉強不足です)
⑤$x$軸方向と$y$軸方向それぞれで、運動方程式「$ma=F$」に代入する。
⑥別の、注目する物体を1つに決める。
次は$Q$に注目する。
⑦力を図示して、軸を設定して、力を分解する。
→そして、公式に代入する。
⑧作用・反作用の法則の等式を立てる。($N=N’$とか、$f=f’$とか。)
今回はなし。
⑨式を計算する。
妙なルールを作らないこと。
教科書も勝手にルールを増やすから、、複雑になる。
予備校の教師や、塾の教師も。
物理はシンプルだから、簡単なのだ。
その方が早く解けるからって、
「こういうときは、こう解く!」というルールを増やしたら、ワケわからなくなる。
つり合いの式なんて、いらない。
勝手に使うのはいいけど、
物理初心者に邪道から教えるのはどうかと思う。
そう、つり合いの式は、邪道。
つり合いの式って、運動方程式$ma=F$の加速度$a$を0にした式だから。
ちょっとしたチートなんです。
運動方程式で、全部解けるのに。
ただ、ショートカットのためにあるのが、つり合いの式。
まあ、運動方程式がわかっているなら、使っていいのよ。
ただ、初心者につり合いの式を教えると、
つり合いの式と運動方程式ってどう使い分ければいいの?
という残念な子が生まれる。
(私がそうだった)
そりゃそうね。
まったく別モンとして、教えられるもん。
勘違いして、しゃーない。
でも、それは物理じゃないから。
ただ、公式を習っているだけだから(これじゃ初等数学だよね)
はじめに、
つり合いの式ってね、運動方程式の$a=0$版なんだよ!ショートカットした式なんだよ!
と教えてくれればいいのに。
という問題でした!
以上!
お疲れ様でした。